Sunshine of Your Love

Sunshine of Your Love

以前、バンドを遣っていた際に、バンドのメンバーがクリームのWhite Roomを演奏したいと要望があり、それでエリック・クラプトンさんが若い頃に短期的に活動していたバンドだと知りました。エリック・クラプトンさんの楽曲は、私の声では低音中心ですが、基本的に、全て原曲キーで大丈夫ですね。

 

Sunshine of Your Love 今井貴水カバー

クリームは、ギター&ベース&ドラム&ボーカルのシンプルな構成ですが、楽曲として、歌のメロディが強く、前奏、間奏、後奏も非常に強いインパクトのあるメロディで繋いでいるため、楽曲として「聴き応え」のある印象が残ります。

アレンジとしてはシンプルですが、歌う側からすると、「余計な音」が無く、不要なテンションの使い方も無く、一方、非常に効果的なテンション・コード展開もあるため、歌い手として「完全自立」が求められる感があります。この感覚は、純邦楽の清元の稽古で、歌のメロディとは全く異なる三味線と一緒に歌う感覚を思い起こさせるものがあります。

楽曲として、非常に「計算された」ものを感じますね。天才的な音楽家は、楽曲を作る際に、こうした「計算」を無意識で行うものですが、クリームはバンドメンバー3人が、夫々にアイデアを出せる音楽家であったのではと思います。

私は、海外と日本の楽曲で、最も大きく異なる点は、アレンジの在り方だと思っています。音楽も、結局はエンターテイメント産業ですので、ビジネスであることは致し方無いですが、日本では、アイドル用とかアニメ用とかも含め、カラオケなどで、誰でも歌える「簡単な曲」が大量生産され、本来、音楽に求められる「十分な思考や計算」の見えない楽曲が殆どになりました。

この数年、少し、改善傾向はあるものの、「洗練」とは程遠いと思います。それでは「洗練」とは何なのかを言えば、「無駄が無い」という事と思います。「余計な音がなく、必要な音があり、メロディに乗せてまで伝えるべき事が存在するか」でしょうか。「何が余計で何が必要で何を言いたいか」は、音楽家の「意思の力」で選択すべきことですが、芸術とは、思考や意志を具現化したものですから、これは全ての芸術において「基本」では無いでしょうか。そうして、この楽曲を聴くと、やはり非常に「洗練」されているなと感じます。音楽家なら、歌手を目指すなら、必ず歌って勉強すべき楽曲と思います。

以下、歌の歌詞と日本語訳です。「I’ll be with you」は、「一緒にいる」という意味になりますが、大人の男と女の「営み」とすれば、「一緒」とは「合体」の意味ですよね。そこを感じて歌って欲しい「大人の一曲」ですね。

英語歌詞

It’s getting near dawn,
When lights close their tired eyes
I’ll soon be with you my love,
To give you my dawn surprise
I’ll be with you darling soon,
I’ll be with you when the stars start falling
 
I’ve been waiting so long
To be where I’m going
In the sunshine of your love
 

I’m with you my love,
The light’s shining through on you
Yes, I’m with you my love,
It’s the morning and just we two
I’ll stay with you darling now,
I’ll stay with you till my seas are dried up

I’ve been waiting so long
To be where I’m going
In the sunshine of your love

 

I’m with you my love,
The light’s shining through on you.
Yes, I’m with you my love,
It’s the morning and just we two.
I’ll stay with you darling now,
I’ll stay with you till my seas are dried up
 
I’ve been waiting so long
I’ve been waiting so long
I’ve been waiting so long
To be where I’m going
In the sunshine of your love

日本語訳(今井貴水 翻訳)

夜明けが近づいている
それは、光(朝日)が彼らの疲れた目を閉じさせる時間
もうすぐ一緒になるだろう 愛する君と
君に夜明けと共に「贈り物」をするために
愛する君ともうすぐ一緒になる
君ともうすぐ一緒になる
それは、星々が落ちて行く時間

とても長い間待ち続けて来た
自分が行くべき場所で生きるために
それは君の愛という陽射しの中

愛する君と一緒にいる
光(朝日=愛)が君のに輝き降り注いでる
そう、
愛する君と一緒にいる
夜が明けて、ただ僕たち二人きり
今は愛する君と一緒にこのままでいたい
今は君とこのまま
僕の海が全部、干上がってしまうまで

とても長い間待ち続けて来た
自分が行くべき場所に戻るために
それは君の愛という陽射しの中

愛する君と一緒にいる
光(朝日=愛)が君のに輝き降り注いでる
そう、
愛する君と一緒にいる
夜が明けて、ただ僕たち二人きり
今は愛する君と一緒にこのままでいたい
今は君とこのまま
僕の海が全部、干上がってしまうまで

とても長い間待ち続けて来た
とても長い間待ち続けて来た
とても長い間待ち続けて来た
自分が行くべき場所で生きるために
それは君の愛という陽射しの中

 

 

この曲の歌詞は、非常にセクシーです。「朝日」は「愛」の象徴。

長い間、結ばれなかった相手と、熱烈な夜を過ごし、二人で朝を迎えると、輝く朝日が相手の身体に降り注いでいた。こんな幸せ(太陽の輝き)の中にいる時間を、どれだけ自分が長い間求めていたかを思い返しているシーンが浮かびます。彼女が起きたかは解らないですが、「
till my seas are dried up」=「自分の海が干上がるまで」ですから、「海」=「液体」ですし、まぁ、一言で言えば、「迎え酒」ならぬ「迎えS〇X」でしょうか。

だから、ギター弾く君は、「till my seas are dried up」を人生で経験出来るように、「大人」にならないとね。「大人の喜び」を教える一曲かもですね。

アニソンとアニメとアイドル、一言で言えば、基本「子供用」じゃない。こういう音楽ばっかり聴いていれば、「出生率」が激減しても全く不思議は無い。

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