Crucify My Love(X-Japan)

Crucify My Love(X-Japan)

Crucify My LoveもX-JapanのYOSHIKIさんの作品です。YOHISKIさんの曲は、日本人の楽曲にしては珍しく、音域拡張性や1オクターブ飛びなど、楽曲として「自由度が高い」と思います。私はエレキギターの音が好きで、一時はWelcome to The Jungleに挑戦する程度まで習いましたし、ドラムも歌のリズム感を鍛えるために10年程度は習いました。ピアノは手が小さくて深刻な腱鞘炎になり挫折。全て、歌のためなので、楽器の演奏は出来ませんが、歌でも楽器でも作曲でも作詞でも、全てが楽曲の要素であり、最後に、どの役割を専門とするか、どの役割を担うかが、個人の選択なのかなと思います。そういう意味で、YOSHIKIさんは何でも出来る方ですが、楽曲製作ではメロディを作ることが最も重要で難しい役割ですし、一番、その人が現れるのかも知れません。

この曲は、これまできちんと聴いたことが無かったですが、オリジナルの英語の歌詞から「見える世界観」や何よりメロディの美しさが堪らないので、歌いたくなってしまいました。X-Japanは、当時としては、日本人が英語の歌詞を書くという点で「画期的」でしたが、音楽かは英語が専門では無いですし、海外育ちで英語が話せるから、英語の文章がきちんと書けるわけではなく、英語の歌詞については、更に、英語のリズム感や、英語の各単語の音程、会話時の省略の仕方、加えて、英語の歌での発音など、かなり勉強していないと厳しいと思います。私は、アメリカの大学に留学し、一応、シェイクスピアの授業は受けましたし、この歌詞は、元々の完成度がとても高い作品なので、多少の「finalize=仕上げ」は可能だったかなという感じです。

Crucify My Love - 今井貴水カバー

歌詞の変更点の解説と理由

日本人のアーティストさんの場合、オリジナルの楽曲が「別の曲」に聴こえる位にカバーされることが多分殆どないので、私がこの曲で試した「本来のカバー」には拒絶反応があるかもです。

海外だと、ローリングストーンズの「Wild Horses」をスーザン・ボイルさんが「全く違うバラード調」でカバーしたり、ドリー・パートンさんの「Always Love You」をホイットニー・ヒューストンさんが全く別の曲のようにカバーしてますよね。

日本人の曲の場合は、構造と構成が固まってて、アレンジを変えるとか、メロディを足すとか、楽曲に「余地がない」曲が多いのですが、YOSHIKIさんの曲は、歌手の能力によって拡張する余地がある楽曲が多いですね。

この曲は、特に、「キリストの受難」がモチーフでもあり、非常に格調の高い内容で、日本人が作った曲とは思えない世界観があります。歌詞を良く読んでみて、びっくりしました。YOSHIKIさんて、凄い作詞家さんなのだなぁと改めて痛感です。

変更点の解説については長いので、別のブログに纏めました。以下のボタンからどうぞ。

これからの時代、というより、既にですが、日本人が海外進出を考えるなら、英語の歌がきちんと歌えて当然です。日本人には「発音が良い」と感じても、実際に、英語としては「微妙」な方は非常に多いのが現状です。外国人は、「日本人は英語が駄目だから」という認識ですので、それはそれでファンもいるでしょうが、英語をきっちり歌えないと長期には生き残れないですね。これは、英語が母国語の方の場合も一緒で、アメリカでも、売れている方と普通の方では、同じアメリカ人でも発音にかなり差があります。英語圏で生まれ育ったから、発音が良い訳でも、文法をしっかり理解している訳でも無いですね。これは日本人も、日本語が変な方や発音が変な方がいるのと一緒です。

ちなみに、将来、3オクターブ歌手の育成の環境が整ったら、私が「英語の歌」も教えたいと思っています。

変更後の歌詞

Crucify my love if my love is blind
Crucify my love if it sets you free
(I’ve)Never known
(I’ve)Never trusted
Still that love could have the colors?
Crucify my love
if (it) would have been in that way

Swing the heartaches, I feel it inside out
When the wind cries, I will say goodbye
Tried to learn
Tried to find
To reach out for eternity
Where is the answer?
Is that forever?

Like a tiny river flows to the sea
You’ve gone far away
and I will know
I will know I can deal with the pain
There’s No reason to cry

Crucify my love if my love is blind
Crucify my love if it sets you free
(You’ve) Never known
(You’ve) Never trusted
Still that love could have the colors?
Crucify my love if (it) would have been in that way

Till the loneliness gives the shadows to the sky
I’ll be sailing down and I will know
I’ll know I can clear away the clouds
Oh, is it a crime to love you?

Crucify my love if my love is blind
Crucify my love if it sets you free
Tried to learn
Tried to find
To reach out for eternity
What is the answer?
Was that forever?

Crucify my love
Crucify my love if it sets us free
We’ve Never known
We’ve Never trusted
Still that love could have the colors?

Crucified my love
‘cause we were in that way

日本語訳

私の愛を十字架に科せばいい
私の愛が盲目だというなら
私の愛を十字架に科せばいい
それで貴方が自由になるのなら
(私は)決して知らずにいた(だから)
(私は)決して信じずにいた
それでも、そんな愛に「色」はあったのでしょうか?
(愛だったといえるのでしょうか?)
私の愛を十字架に科しなさい
もし私の愛がそんなものだったなら

心の痛みが私の内と外で揺れるのを感じる
風が涙を流す時が来たら
私はさよならを言うでしょう
ずっと知ろうとしていた
ずっと見つけようとしていた
永遠(の愛)に辿り着くように
答えはどこにあったのでしょうか?
それは永遠なのでしょうか?

小さな川が海へ流れるように
あなたはもう遠くへ去ってしまった
やがて、私は知るのでしょう
私は知るのでしょう。
私が痛みと向き合えることを
泣く理由なんて無いことを

私の愛を十字架に科せばいい
私の愛が盲目だというなら
私の愛を十字架に科せばいい
それで貴方が自由になるのなら

(貴方も)何も知らずにいた(だから)
(貴方も)何も信じずにいた
それでも、そんな愛に「色」はあるのでしょうか?
(愛だったといえるのでしょうか?)
私の愛を十字架に科せばいい
もし私の愛がそんなものだったなら

孤独が空に影を落とすまで
私は大海原を船で彷徨うのでしょう
そして、私は知るのでしょう
私は知るのでしょう
私がその雲を払いのけられることを
ああ、あなたを愛することは
罪だったのでしょうか?

私の愛を十字架に科せばいい
私の愛が盲目だというなら
私の愛を十字架に科せばいい
それで貴方が自由になるのなら
私は知ろうとしてきた
私は見つけようとしてきた
永遠(の愛)に辿り着くように
答えはどこにあったでしょうか?
それは永遠だったのでしょうか?

私の愛を十字架に科しなさい
私の愛を十字架に科しなさい
それで私達が自由になるなら
私達は何も知らずにいた(だから)
私達は何も信じずにいた
それでも、そんな愛に「色」はあったのでしょうか?
(愛だったといえるのでしょうか?)

私の愛を十字架に科した
私たちは(結局)そのようであったから

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